未来へ紡ぐ いまばりあかりARTプロジェクト

いまばりあかりARTプロジェクト

竹林

 今治市の里山には多くの竹林があります。きちんと整備された竹林は大変美しいものですが、その多くは長年人の手が入っていない放置竹林となっています。元来、竹は日本人に多くの恩恵をもたらしてきました。食用はもちろん、竹かご、ざる、食器、熊手、たけぼうき、茶道具など様々なものに利用されていましたが、需要の減少、安価な外国製品の流通により日本の竹は使われなくなってきました。さらに、高齢化などにより整備できる人が少なくなってきたこともあり、放置竹林が増えてきたといわれています。放置された竹林は、里山の雑木林に侵入し、どんどん広がっていきます。下に根を伸ばす広葉樹と違い、横に地下茎を広げます。今治地域では竹林のほとんどが斜面にあるため土砂崩れを起こしやすくなっています。このプロジェクトがきっかけとなり、竹林を以前のような健全な土地に戻し、好循環が生まれることを願っています。

いまばりあかりARTプロジェクト

 『いまばりあかりARTプロジェクト』に賛同いただいた羽藤秀人さん。「まるで竹が悪者のように言われているけど、竹が悪いのではなく高齢化による人口減少により整備できなくなっていることが問題なんです。」と自省の念を込めて語ってくれました。

 今回のプロジェクトをきっかけに竹林の整備に着手し、およそ500本の竹を伐採しました。山の一つの斜面が見違えるように美しく健全な状態を取り戻しました。今治全体の竹林の面積からすればほんのわずかなことかもしれませんが、やり始めたこと、それは大きな一歩になりました。

 今後このプロジェクトを継続することにより、放置竹林が少しでも健全な状態に戻して行きたいと思っています。

『いまばりあかりARTプロジェクト』とは
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