しまなみ海道サイクリング。自転車でもっと楽しく。



アラフォーがゆく!しまなみ海道・島めぐりゆるゆる旅

大三島 神の島、海を見ながらぐるりと一周

大三島編

見どころいっぱいの大三島!観光名所もたくさんありますよ♪

走行マップ〜大三島〜
行程

アーチ橋を渡り大三島へ

本日は、大三島一周サイクリングです。大三島の面積は約65km²。しまなみ海道の島の中でも最大の島です。ゆえに走行距離もちょっと長め。大丈夫かなぁ〜?ちょっぴり不安まじりのスタートです。

まずは伯方島から大三島橋を渡ります。伯方島の自転車歩行者専用道路入口から橋の上までは比較的距離が長いように思います。山の中を走っているような感覚で上り坂をゆっくりすすむと、大三島橋に到着。これまで通った来島海峡大橋や伯方・大島大橋とはまた違った形、「アーチ橋」です。自転車の通行料は50円。伯方島側に料金箱が設置されているのでそこに投入します。

伯方島と大三島をつなぐ「大三島橋」は、しまなみ海道の橋の中で最初に開通した橋です。1979年開通ですから、30年以上も前なのですね!当時小学生だった私も、両親に連れられて橋を見に来た記憶があります。あの頃はまだしまなみ海道も開通していませんから、大三島までフェリーでやってきました。時間もずいぶんかかったように思います。今はずいぶんと早く、便利になりましたねー。

全長328mの周囲の自然に溶け込むような佇まいのこの橋は、「鼻栗瀬戸」という海の難所に架けられています。橋から海を見下ろすと、波は穏やかですが、潮の流れが速いことに驚きます。まるで川のようです。時間がある方はぜひちょっとだけ立ち止まってその流れの早さを見てみてください。距離は短いのであっという間に渡りきりました。いよいよ大三島に上陸!

一般道におりて左手に少し進むと、「下坂」方面51号線の標識がでています。51号線は大三島の海岸線を一周するルートです。今日はこの51号線を時計回りに一周する計画。行ってきます!

橋の上までのアプローチ。ゆっくり登ります。

鼻栗瀬戸に架けられたアーチ橋。自然との調和が美しい。

風を感じながら爽快に渡りました。


神様伝説に遭遇?

いきなり、気になるものを発見しました。「みたらしの水」という看板が出ています。一見、古い井戸のようですが…?近づいてみると、中に水が湧いているようです。でもなんだかよくわかりませんでした。後で気になって調べたところ、「みたらしの水」は海水の中から湧きでる真水で、大昔、神様がみそぎをするために清水をわき出させたという伝説があるそうです。大三島は大山祇神社がある「神の島」として知られています。早くもここで神様の伝説に遭遇していたのです!

「下坂」方面への道はゆるやかですが、アップダウンがあります。「みたらしの水」から西瀬戸自動車道の高架下付近まで上り坂。坂を上ったと思ったら下り、下ったと思ったらまた上り坂…。坂の距離はさほど長くはないのですが、海沿いの平坦な道を走れるのかと思っていた私にとってはちょっと予想外。早々と足が疲れてきました。こんなに早くバテて大丈夫なのでしょうか!?

自歩道のすぐ近くに案内標識。みたらしの水。井戸のようですが…。

坂道は多いですが道幅は広く車もほとんど走っておらずサイクリングロードとしてはかなり快適。


地獄か極楽か?

地獄谷観音というが出てたので、ちょっと寄り道してみます。石段をのぼるとなぜかそこには極楽公園という標識。あれ?ここは地獄谷じゃなかったっけ?地獄なのか極楽なのか。どちらなのでしょう?気になるところです。きれいに清められた境内に、ぼけ封じ観音と石仏が祀られていました。とても静かです。石段を降りていると、木々の間から海が見えました〜。清々しい気分で観音様をあとにします。

地獄谷観音を過ぎたあたりから上り坂のはじまり。ここから幾度となくアップダウンを繰り返します。でも道幅が広く、車の通行も少ないので予想外に快適でした。体力は必要ですが、その景色は素晴らしいので走っていても楽しいと思いますよ。海沿いの道路を走るので途中で大三島大橋、伯方・大島大橋、来島海峡大橋も見えます!あちこちに絶景ポイントがあるので、このあたりはのんびりマイペースでゆったり走るのがおすすめです。…というか、基本的に上りなので、走りたくても早くは走れませんが。(苦笑)

野々江トンネルは少し長めのトンネル。ちょっと怖いので、歩道の端っこを走りました。でも相変わらず車はほとんど通りません…。10分に1台通るか通らないかくらいなので大丈夫でした。やっぱり島の南側道路は車が少ないのかな?

トンネルを越えると、激しい登り坂が待っています。しばらく細い山道を通ります。どんどん高いところに登ってきている感じがするのでどうやら峠を越えているようです。道幅が狭くなっている箇所もあり、車だと離合が大変そうなところも。山を登る感じでヘトヘトになりながら走るっていると、左手に展望台がありました。草木が茂っていて眺望がよいとも言えませんが、少し休憩することにします。ここまでの坂はかなりキツかったです。展望台を過ぎて少し進むと、あとは下り。気持ちよく海沿いの道まで一気に下ります。一つの峠を越したようです。今日のサイクリングコースは極楽?それとも地獄?さてどっちでしょう?(笑)

地獄谷観音の入口。お堂のそばにぼけ封じ観音様。
石仏がたくさん祀られています

山道を登ります。かなりバテバテです。後ろには大三島橋が。


映画のロケ地にもなった場所

坂を下りてきたところは宗方という地区でした。海沿いを少しすすむと、レトロな建物を発見!廃校になった小学校を利用した「大三島ふるさと憩いの家」という施設でした。
今ではもうほとんど見ることがない木造校舎です。校庭の隅に碑が建っていたのですが、かつては「宗方小学校」だったようです。過疎化に伴う児童数の減少により昭和61年に廃校となったそうです。昭和61年というとまだ20数年前ではないですか!?私は中学生くらいです。そんな近年(と言って良いのかわかりませんが…)までこの木造校舎だったとは驚きです。私と同い年くらいの宗方地区の子供はこの校舎で学んだのですねー。

さて、この古い学校跡は2002年に木村佳乃さんが主演された映画「船を降りたら彼女の島」のメインロケ地として使われた場所だそうです。この映画、私も観ました!そうそうこの風景。見覚えがあります!!ちょっと感動。少し中をのぞいてみました。木造の長い廊下、懐かしい雰囲気が漂っています。

映画では、瀬戸内海に浮かぶ架空の島「瀬ノ島」を主な舞台に、故郷と家族をテーマにした穏やかで感動的なストーリーが展開されました。都会で働く主人公の女性(木村佳乃サン)がふるさとの島に戻り、自分を育んでくれた愛しいものを心に刻んで「結婚」という新しい人生に船出する姿を描いた作品でした。
大杉漣さん演じる父親の不器用さと優しさと温かさがこの島の風景にすごく合っていたと思いました。ロケセットは現在も保存されていて見学もできます。映画資料コーナーもあるのでロケ地巡りとしてもとっても楽しい!ぜひ映画を観てからここには来られることをおすすめします。楽しさも倍増ですヨ!

映画の中でも、「民宿」として使われた施設なのですが、こちらは実際も一般の方でも宿泊ができる施設です。この日校庭でキャンプをされていたご家族もいらっしゃいました。大阪ナンバーの車だったで大阪からご家族連れで来られたのでしょうね。お父さんもお母さんも子供に戻ったような笑顔でした!楽しそう〜。私も一度泊まってみたいなー。

大三島に上陸してから、ここまでの間トイレが見当たりませんでした。店や家も少なくのどかな反面、少し不便なこともあるのでちょっと注意して下さいね。

坂を下りてくると宗方地区。

ロケ地になったふるさと憩いの家。宿泊も可能。


アートなひととき

ふるさと憩いの家をあとにし、51号線を走ります。宗方港付近から、またまた、登り坂!1.5kmほど続きます。う〜ん。しんどいーー!出発してからというもの、今日は上ったり下ったりハードです…。

坂の向こうに白い不思議な建物が見えてきました。一見、斜面に建てられたビニールハウスのような…?
これが、アートスポット「ところミュージアム大三島」でした。すごく不思議な構造です。斜面を利用しているのです。まるで登り窯!?

中に入るとさらに驚き。この景色!!もうビックリしてしまいました。
私の視線は斜面にそって海へ。計算しつくされたかのような美しい景色が目の前に広がっていました。展示されている作品は世界的な作家による逸品ばかりです。時間を忘れてゆっくりと作品を見てまわることができました。最下層のフロアは海を望めるテラスへ続いています。無料でコーヒーが用意されていました。ポットが置かれてありセルフサービスです。こういう美術館だとカフェが併設されていたりするところが多いですが、なんだかこの大らかな感じがしまなみの島っぽくていいなあ。
椅子に座ってちょっとのんびりコーヒーをいただきました。サイクリング途中だということもすっかり忘れてしまうほどにくつろいでしまいました。こちらの入館料はなんと大人一人300円。…安すぎませんか?コーヒー飲んじゃっていいのかな?もうしっかりモトとってます。(笑)テラスからの絶景もアートの一部。わたし的にはおすすめのスポットです。
このあたりでちょうど島の3分の1くらいを来た感じでしょうか。名残惜しいですが、まだ先は長いので急がなくては!

ところミュージアム大三島。

最下層のテラスでコーヒーを飲みながら休憩中。この絶景!

世界的な芸術作品の数々。無料でコーヒーのサービスが。


大山祗神社へ

ところミュージアムが山頂付近にあったので、また下りです。と思ったら、口総(くちすぼ)のあたりからまたまた登り。800mほど上り坂が続きます。こんな感じで宗方〜宮浦間も軽いアップダウンを繰り返します。次に目指すは、大三島に来たからにははずせない「大山祗神社」。さあ、あと一息がんばります!

神の島「御島」

宮浦港に着くと参道の入口に鳥居がありました。しまなみ海道が開通し、多々羅大橋、大三島大橋が架かってからは、大三島ICを利用して島の東側からこの島へ来る人が多いのですが、昔は西岸のこの宮浦港が大三島の玄関口でした。そのため港から大山祇神社までの参道は門前町として繁栄していたそうです。昔はここから参拝していたのですね。参道には昔ながらのお店や旅館が並びレトロな雰囲気です。通り抜けると、ちょうど大山祗神社の前に出ました。

さすがに観光客でいっぱい!大山祗神社のシンボルは、楠の巨木。きれいに掃かれた境内の真正面にそびえるこの巨木は樹齢2600年と伝えられています。この大木を目にすると、人間の生涯ってなんて短いのだろうとしみじみと思ってしまいました。自然を目の前にすると人間なんてはちっぽけな存在です。そんなことを考えながら少し散策すろと、境内の左手奥に伊藤博文お手植えの楠がありました。伊藤博文がこの地に来てこの楠を植えたのだと考えると、長い歴史の延長線上に自分自身も生きているのだと感じずにはいられません。

隣接する宝物館には、全国の8割もの武具甲冑が収められているそうです。国宝や重要文化財がたくさんあり、ゆっくり見ていると時間が経つのも忘れてしまうほど。源義経・頼朝の鎧、武蔵坊弁慶の薙刀など、その他歴史上有名な人々の武具が数多く納められています。一体どうしてここまで多くの武将達がここ大山祇神社に武具を奉納したのだろうかと不思議に思いました。文書によるとこの神社の御祭神は天照大神の兄神である大山積大神だそうで、この神を祀った全国1万以上の神社の総本社「日本総鎮守」なのだそうです。特に戦勝の神や航海の神、陸海上交通の神が祀られているため、古来より多くの武将が戦勝を祈願して奉納したようです。
私も本殿でこの旅の無事を祈りました。おみくじを引いたら、なんと大吉!思わずガッツボーズです。

実は、大山祗神社前の「大漁」でお昼ご飯を食べようと思っていたのですが、この行列を目に断念…。380円の海鮮丼が人気のお店で、これを目当てのお客さんでいつも長蛇の列だそうです。とりあえず、お昼はもう少し我慢することにして、神社の前にある村上井盛堂さんの「神島饅頭」で空腹をちょっとだけ満たします。大山祗神社の周辺は、大三島一の観光スポットということもあって、多くの人や車で賑わっていました。さきほどまであまり人にも車ともすれ違わず走っていたのでちょっとしたカルチャーショックです。(笑)

大山祇神社の周辺は、この大三島の中でも有数の観光スポットでもあります。すぐ近くには大三島美術館、大三島藤公園、道の駅しまなみの駅御島など見どころがたくさん。観光客の方はこのあたりに集中しているような気がします。車も人も多いので、ゆっくり見て周りたい場合は、道の駅などに自転車を停めておいて歩いて散策するのがいいと思います。お土産物屋さんも多いので何か大三島土産をと考えている方はこの付近が便利ですよ。私は袋にいっぱい詰められた大三島産のレモンにかなり心が揺れたのですが、さすがに重いだろうと諦めました。レモンを背負って走るのもどうかなと思いますしね…。

大漁での昼食のアテが外れてしまい、ちょっとがっかりしつつも、あとで美味しいものを食べるぞーー!と気力を振り絞って、宮浦を出発しました。

宗方〜宮浦はゆるいアップダウンの繰り返し。宮浦港の前に一の鳥居が。ここから参道を通ってお参りしていたのですね。

参道が商店街になっています。樹齢26,00年と伝えられる楠の巨木。

大山祇神社本殿。

度旅の安全をお祈りしました。


「大漁」の大行列に泣く泣く昼食を諦めました…。

おみくじ大吉でした!神島まんじゅうは手作りのお饅頭。



大三島ではあちこちでレモンやみかんなどのかんきつ類を売っているのを見かけました。しかも、一袋に一杯詰められていて驚くほど安い!

カフェ ルフージュの長男・宗草くんの絵のポストカード。なんと、この絵はこども絵画コンクールで評価され、フランスのルーブル美術館に展示されたのだそうです。

大三島の海は本当に美しかったです。こちらは盛海水浴場。あまりの透明度にちょっとびっくりしてしまいました。

宮浦の参道商店街でレトロな"ミゼット"を発見。三輪の車なんて見たの初めてです!なんとまだ現役で走っているそうです。


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